スウェーデンの出産、子育て、教育〜「からふるxダイバーシティ」シリーズ「音楽で繋がる参加型レクチャー」第2回

スウェーデンでは、自分の分野に仕事がなければ新しい分野の仕事につけるよう職業訓練の機会が充実しています。派遣も正規と同一労働同一賃金の考えから、子育ての時期は柔軟に対応できるようです。また、スウエーデンの市役所では、職員の専門性を高める意味から10年は同じ部署にいて、日本のように3年ごとに変わることはないしくみです。「からふるxダイバーシティ」シリーズ「音楽で繋がる参加型レクチャー」第2回では、このような示唆に飛んだ報告を質疑応答を含めて行いました。

音楽と文化でまちづくり小林範子です。「音楽で繋がる参加型レクチャー」(令和2年度男女共同参画推進センター市民企画講座)第2回めは 自作の音楽とともにスウェーデンと日本のダイバーシテイについて考えます。今回はスウェーデン社会研究所の理事須永洋子さんにもトークに参加していただきました。

前回復習では、スウェーデンの出産、子育て、教育の流れは実によく考えられていて。スウェーデンでは子供が生まれると両親ともに育児休暇とペアレント給付金と得られ、プレスクールのシステムが一体になって、仕事をやめずに子育てができるシステムが整っています。

子育て支援に関しては、ま日本でも認可保育園、認定こども園などに多様な子育て支援が行われたり無償化の対象にもなってはきています。実際に、スウェーデンの女性の目から見た仕事はどうなっているのでしょうか。

講座の様子第一部は以下のようです。音楽でつながるということで、今日の第2部の映像のはじめと終わりの曲で鉱石の輝く様子を表現した自作ピアノ曲もお聞きください

ビデオの中で、最初に統計などの数字が古いので訂正します。年収の壁 日本では103万円以内の場合、所得税非課税という例がでましたが、それ以外に現在では、130万円の壁(保険の被扶養者になる、年金も国民年金の保険料を収めなくてよい)、150万円の壁( 配偶者控除38万円が受けられる、2018適用制度)なども加わりましたが、いずれにしても働く意欲を削ぐことにもつながりかねません。

スウェーデンでは、自分の分野に仕事がなければ新しい分野の仕事につけるよう職業訓練の機会が充実しています。派遣も正規と同一労働同一賃金の考えから、子育ての時期は柔軟に対応できるようです。

次にみた映像は、市役所職員と男女平等政策で、12000人の職員に男女平等政策を浸透させている職員を取材。プロジェクトごとに対話がおこなわれ、長期的な取組みがなされている開かれた役所と職員の働き方を取材した映像を見ながら、スウェーデンの市役所では、職員の専門性を高める意味から10年は同じ部署にいて、日本のように3年ごとに変わることはない様子や重要なことは市民と役所が何度も会議を重ねて決めてゆき、役所が一方的に決めるということはないということについて報告しました。(女性の目で見たスウェーデンの市民社会より)。

また、最後に参加してただいたスウェーデン社会研究所理事の須永洋子氏より以下の質問にこたえていただきました。

①サンボやLGBTの家庭など、日本の家族との違いを感じる短いエピソードがあれば。

②正規 非正規雇用 について伺います。スウェーデンは賃金の差はあまりないのですか。

また女性などが 非正規から正規に戻るなどに関しては壁は本当にないのか。

③スウェーデンでは失業率が日本より高いようですが、実際はどうでしょう。

スウェーデンのハローワークに当たる職業訓練学校は

どのくらい就職につながるのでしょうか。

④日本では年齢があがると仕事の機会が減るが、スウェーデンではどうでしょうか

また起業という選択肢を選ぶ人はどんな方が多いか。

福祉や年金がしっかりしているが中で、歳をとっても働くような意欲につながるのか

⑤コロナによって経済や感染が悪化しているようですが、実際はスウェーデンの人は

どう思っているのでしょうか。

書籍『うつくしの街川越』川越市内の小中学校55校全てに寄贈させていただきました

『うつくしの街川越~小江戸成長物語』は、おかげさまで、書店でも順調な売れ行きで、好評をいただいております。この度、川越市内の小中学校55校全てに寄贈させていただきました。

小中学校への書籍の寄付

この書籍は、川越の魅力を歴史・文化・美術・まちづくり・観光の視点からトータルに綴った「川越を横断的につなげる」はじめての書籍として、出版に際し、定価を下げて若い世代にも購入しやすくし、また、学校図書館を含め、公共施設等に配布するために、クラウドファンデイングも利用させていただきました。もちろん大手の問屋を通じて全国出版されている書籍でもあります。

この間、川越市教育長の神保正俊氏と何度かお目にかかりながら、川越市の小学校及び中学校55校全てに『うつくしの街川越〜小江戸成長物語』を寄贈させていただくことになり、1月末までに寄贈を完了することができました。

初版1500部だったのですが、なかなか市内の書店等でも入手できない状況が続いていて、私どもの手元にも本があまり残っておらず、なんとか全校に贈ることができてホッとしております。みなさまには大変お世話になりました。

引き続き、川越トークショウなどの続編を開催するなど、地域の文化や歴史の魅力やまちづくりの知恵などを語り伝えて行く機会を継続していきたいと思っています。