石麻呂に 我もの申す 夏痩せに よしというものぞ 鰻とり食せ

万葉集第十六巻には、ナンセンスなこっけいな歌がたくさん登場します。
宴席の芸として読まれた戯れ歌の数々は、即興的に歌われたようです。
ナンセンスな脈絡のない歌をつくるには、むしろ相当な才能が必要だった
と思えるのです。

おーい、石麻呂

夏痩せにきくそうだから

うなぎを食べろよ(大伴家持)

まてよ、石麻呂

痩せていようが、生きていればいい

お前の痩せて軽い体で、うなぎをとろうと

川に流されてしまってもなあ(大伴家持)

 

痩せたる人を笑う歌二種(大伴家持)

石麻呂に 我もの申す 夏痩せに よしというものぞ 鰻とり食せ

いしまろに われものもうす なつやせに よしというものぞ むなぎとりめせ

痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた 鰻をとると 川に流るな

やすやすと いけらばあらむを はたやはた むなぎをとると かわにながるな

 

吉田老(きつたのおゆ)、通称、石麻呂は、体が痩せていて、

たくさん食べても飢餓の人のように見えました。そこで

大伴家持がこの歌を詠んでからかったのです。「石麻呂よ

、夏やせに効くそうだからウナギをお食べなさい。いや、

まて。痩せていても生きていればよいだろう。ともかく、

うなぎをとろうとして、川に流されてしまってもなあ」という歌です。

夏の土用の丑の日に今でもよく引用される有名な歌です。

十五夜にセットでお月様は縁起が良い

昨日は、十三夜だったのですね。今日はちょっと曇りがちの月の写真です。
十三夜とは、十五夜の「のちの月」の十三日目の月のことで、十五夜の次に
美しい月とされています。それで別名が「のちの月」。
ちなみに十五夜は、中秋の名月といわれる旧暦8月十五日の満月のことです。

旧暦では、1月から12月まで。初春、仲春、晩春、初夏、仲夏、晩夏、
初秋、仲秋、晩秋、初冬、仲冬、晩冬と季節を分けておりました。今の暦で
1ヶ月半位ずれるので、「十五夜」、中秋の名月は9月から10月になります。
この頃収穫されるおいもをお供えすることから「芋名月」とも言うそうです。

そして、その次に美しいとされる、翌月の「十三夜」とセットでお月見を
すると縁起が良いとされています。片方だけ見る「片見月」はよくないとされました。
この時期のお供えから「栗名月」とか「豆名月」ともいわれます。

家によっては、おまんじゅうだったり、お団子だっだり様々ですよね。

さらに翌月の十日夜(とうかんや)には、東日本を中心に収穫祭が行なわれ、
稲の収穫を祝ってお餅をついたり、様々な行事が行なわれていました。

この十五夜、十三夜、十日夜の3つのお月見をすると大変縁起が良いそうです。

月読(つくよみ)の 光に来ませ あしひきの 山きへなりて 遠からなくに670(お月さまの光でいらっしゃいませ。山が隔てて遠いというわけでもありませ