私どもの主催しております「こえど地域づくりネットワークプロジェクト」は、川越市地域づくり推進課との協働事業として「市民活動フォーラムin 川越2020」を開催しました。
令和2年1月29日ウェスタ川越小ホールにおいて「市民活動フォーラムin川越2020~現場からの報告会~」が開催されました。川越で平成21年から地域づくりに関する協働事業を行い、現在も活動している市民活動13団体が一堂に会し、現場からの報告会を行いました。
参加団体はブース展示により日ごろの活動を紹介し、自ら取り組んできた成果をそれぞれ発表しました。どの団体も独自の考えを持っており、活動を通じてコミュニティを支えようという気迫に満ちていて、とても刺激的な内容となりました。
発表の後は「川越唐人揃いパレード実行委員会」による華やかな実演を堪能し、それから参加者全員が3つのグループに分かれ、「活動を継続させるために気を付けていること」「活動費の調達方法」「共同事業をもっと生かすための改善点」という3つのテーマについて話し合いました。
「活動を継続させるために気を付けていること」としては、「活動そのものが人と人との関わり合い、助け合いなので、みんなで仲良く楽しく活動することを心がけています」という意見や、「多くの方に参加していただくため、ちらしやホームページなどで常に会員募集を行っています」という意見がありました。
「活動費の調達方法」では、会員から集めた会費を基本としつつ、公的補助やさまざまな寄付、イベント開催時の参加費・協賛金やちらしの広告料収入、果てはクラウドファンディングなど、多様な資金調達により活動の維持に努めている姿が浮き彫りになりました。
「協働事業をもっと生かすための改善点」としては、「公共機関がもっと融通をきかせてくれたら助かります」との意見が出されました。「受付は建物内でというきまりがあるため参加者の声が他のお客様に迷惑をかけたり、午後から展示を行う場合でも朝9時より前は開館しないため荷物の搬入が間に合わないことがあります」とのことでした。(水口氏)
<学生記者による感想>
最初は、参加団体ごとに内容のカテゴリーがさまざまである印象を受けました。しかし、自分達のやりたいこと、「市民活動」と社会貢献とを結び付けて川越の活性化に繋げている点は共通しています。社会のニーズが多様化してきている現代で、民間と行政といった両者の力が結合した地域づくりが環境の変化に対応できているといった、公と民の協働が現場で伝わってきました。
トークセッションでは、人と人とのつながりが市民活動で最も大切なキーワードであると感じました。次世代の子どもとの関わり、語り継ぐべき文化や歴史に着目している活動は将来においてのビジョンが見えるものです。
市民活動の「見える化」が市民にとって生活の安心材料となり、市へのより厚い信頼につながるのではないか、また、市外からも注目してもらえるまちづくりに発展するのではないかと思われます。「見える化」によって活動の認知度が向上し、さらに若者の参加者が増えれば次世代へのバトンタッチの期待は増大します。(八木下さん)