議会活動報告「鳥の眼と小さなアンブレラ」第4号

議会での質問内容を動画でご覧になりたい方は以下のリンクをご参照ください。
川越市議会 議会中継 – 発言内容

川越市交通シンポジウム開催「ほこみち~人中心の交通政策へ」

昨年の一般質問「川越を学ぶ滞在型観光」では、観光客で溢れる街になった川越における交通対策への課題などを質問しました。
2023年の川越観光客数は719万1000人(日本人657万6000人、外国人61万5000人)となり、2019年(新型コロナ流行前)の700万人を超えました。来日する外国人の増加により著しく増加しています。そのような中、令和5年度川越市交通シンポジウムが1月26日(金)にやまぶき会館ホールで開催されました。参加者は104名でした。
基調講演では、埼玉大学大学院教授の久保田尚氏に「人中心」の道路交通政策への大転換について講演いただきました。中心市街地に車両を流入させない国内外の事例や、観光客に一定の負担を求め地域に還元する駐車場等の事例を紹介するとともに、人中心の道路·交通体制の転換に関わる国や全国自治体の動き、住民との合意形成を図りながら一方通行化·歩行者専用化を進めてきた事例などを発表しました。
地域における交通政策の取組紹介として、京都市の「歩くまち·京都と観光対策について」では、人と公共交通優先の「歩いて楽しいまち」の実現を目指す京都の取り組み。出雲市の「出雲大社の神門通り整備について」では、生活交通に配慮しながら歩行空間を確保する「シェアードスペース」の整備について地域との合意形成のポイントについて紹介され、朝霞市の「官民連携の良いまちづくりと歩きやすい駅前通り」と言う官民連携組織「あさかデザイン会議」の取り組みなどの発表とパネルディスカッションが行われました。
川越市はこのシンポジウムを市民や民間団体との話し合いの糸口として、連携して「ほこみち~人中心」の交通政策を改めて進めていくことに舵を切りました。

文化教育常任委員会での質疑「小中学校の適正規模、適正配置審査議会条例を定める条例について」

川越市人口推計と将来の学齢者数によると、少子化が最大規模時の半数になることを想定した検討が行われています。
学校から自宅までの距離は、小学校4km、中学校6km(川越駅から川越市役所まで半分の2.3kmですからかなりの距離です)と考えられています。適正配置について質疑を行いました。また、学級数では、小学校12~18学級、35人以下学級で配置することを考えたいとのことでした。
それぞれ歴史があり、同窓会組織もある小中学校をどう統合することが可能なのでしょうか。
例えば、川越小学校は江戸時代の藩校を受け継ぎ、川越第一小学校は明治時代の官吏の子弟が通っていたなど、それぞれ歴史と伝統があり、同窓会組織も強く、統合が難しいとも考えられます。教育委員会からは、卒業生や地域の方々と丁寧に協議を進めながら取り組んでいくとのことでした。
小中学校の統合の一つの形としての義務教育学校や、小中一貫校についての可能性についても質問しました。義務教育学校や、小中一貫校については、教員の配置と教育効果などを考えながら研究を進めてまいりたいとのことでした。

令和6年第1回定例会の様子

文化財保存活用地域計画と歴史遺産の観光活用

2023年12月に文化庁から認定された「川越市文化財保存活用地域計画」について質疑を行いました。

問1 「川越市文化財保存活用地域計画」とは
答弁 令和6年度から令和15年度までの10年間にわたり、地域の多様な歴史遺産を、住民、民間団体、行政等が地域総がかりで総合的に一体的に保存・活用し、地域の特徴を生かした地域振興に資するとともに、確実な文化財の継承につなげていこうとするものです。全国で139件、本市は県内では5番目に認定を受けています。

問2 「川越市文化財保存活用地域計画」の目的は
答弁 川越市では川越城と旧城下町を中心にした歴史遺産を、まちづくりや観光に活かしてきました。一方で、旧城下町以外の歴史資源については、専門的な調査が十分に行われず、実態が不明確であったり、それらの情報が住民や観光客に十分に発信されず、注目されにくい状態でした。川越市全体の歴史遺産を計画的に調査、把握して、どのように保存・活用につなげていくのかが課題となっています。今後、川越市全域の歴史遺産の把握や、地域の状況と課題を明らかにし、地域の歴史遺産の保存と活用をさらに進めていくことが重要であると考えています。

問3 関連文化財群とはどのような考え方でしょうか?
答弁 これまで個々の歴史遺産だけで語られてきた地域の歴史を、いくつかの歴史遺産に結びつけて1つの物語としてまとめたもので、川越の歴史を語る1つの手法として提示したものです。本計画では、5つの関連文化財群を設定しており、①ヒト、モノ、コトの集積地 ②「小江戸」文化 ③新しい物好き ④台地の暮らし・低地の暮らし ⑤災害と復興の歩みといたしました。例えば、②「小江戸」文化とは川越と江戸・東京との密接なつながりを示す歴史遺産を「小江戸」と言うキーワードでまとめたものとなります。

問4 文化財保存活用区域とはどのようなものでしょうか
答弁 現在、市内には、本庁地区を始めとする12の地区があります。この地区は、1955年まで市や村だった区域で、今も地区と言う行政区域として用いられている歴史的・文化的背景を持つ枠組みであることから、計画では、この地区をそのまま文化財保存活用区域としています。
現在この地区ごとに地域の人たちとともに、より良い地域づくりに向けた話し合いを行う場として、地域会議の設置が進んでおり、地域が抱えるさまざまな課題に対処するため、その下に部会を設けて、その解決に向けた取り組みを行っています。こうした、地域会議の枠組みを参考に、部会等による歴史遺産の調査を通じて、地域総がかりで文化財を守る体制を目指してまいります。

問5 回遊型の観光が求められる中、文化財をどのように活用するのですか
答弁 令和6年度から同15年度までの10年間の計画では、関連文化財群の周知を目的としていますが、関連文化財群を通してあらたな周遊ルートの検討が、旧城下町からその周辺部へと、市内全体の回遊を促し、観光客のみならず市民にとっても、歴史遺産の再発見につながるものと考えています。

問6 歴史遺産を保存活用する体制を強化する方策は
答弁 文化財保存活用区域を設定しており、特に重点地域として設定した地区において、まずは地区のことを学ぶため、地区の公民館と連携し、座学やフィールドワークを行います。その後、市民の活動団体(仮称)「文化財探検隊」を育成し、歴史遺産を調査する計画です。地域会議の枠組みを参考に、部会等による歴史遺産を調査してゆく中で、それらを支えてきた人々の思いも共有し、地域総がかりで歴史遺産を守る体制を目指してまいります。
また、姉妹都市の小浜市では、令和2年度に文化財保存活用地域計画の認定を受け、令和4年度には4つの団体を、文化財保存活用支援団体に指定しており、こうした他市における先進事例を参考に、今後、本市でも、文化財保存活用支援団体を指定することで、歴史遺産を保存活用していくことも併せて検討して参りたいと考えています。

関連文化財群と文化財保存活用地域計画

川越まつりの現状と課題と財源確保策について

2024年2月16日の産経新聞の記事によると、川越市を訪れる外国人観光客の数が前年の約6.2倍と激増し、過去最大数の倍近くに達しています。これは特異な伸びと言えます。
ユネスコ無形文化遺産である川越まつりは、山車持ち町内にとって山車の組み立てから解体まで運営費負担が大きく、深刻な担い手不足も問題となっています。こうした状況から、祭の継続が危ぶまれています。
令和5年度 第3回定例会の一般質問「川越を学ぶ滞在型観光」で、川越らしさを発信する取り組みの一つとして、インバウンド向けの川越まつりの工夫について伺いました。
川越まつりは神事であるため、財源確保を強調するのは神聖性を損ねるという考え方もあります。しかし、充実した経済基盤は、祭の安定的な継続と発展にとって不可欠という共通認識もあります。
そこで、歴史遺産でもある川越まつりに焦点を当て、保存と活用を図るための取り組みについて、現状や課題も含め質問させていただきます。

問7 川越まつりを運営する組織はどのようなものですか
答弁 川越まつりを主催する川越まつり協賛会は、山車保有町内協議会、囃子連合会を筆頭に、自治会連合会、川越商工会議所、小江戸川越観光協会、川越商店街連合会等で構成されており、川越市観光課に事務局が置かれています。

問8 川越まつり協賛会の事業費の推移について
答弁 新型コロナウイルス感染症による中止期間を除く、過去5年間の事業費は以下の通りです。
平成29年度: 約8千850万円
平成30年度: 約8千320万円
令和元年度: 約8千910万円
令和4年度: 約1億250万円
令和5年度: 約1億50万円

問9 川越まつりの運営にあたりどのような課題があるか
答弁 川越まつりは多くの観光客が集中するため、混雑による安全対策、仮設トイレや非常放送設備等の環境整備、飲食によるごみ処理などの経費が物価高騰により増加傾向にあります。
また、まつり文化の継承に関わる鳶、大工などの職方、町方、囃子方などの担い手不足も課題です。

問10 運営費の増加や担い手不足についてどのような対策を行なっているのでしょうか
答弁 運営費の増加については、多くが市からの補助金で賄われているため、それ以外の財源確保が重要です。現状では、多くの企業や団体等から協賛金を募り、確保に努めています。
担い手不足については、近隣の町内からの参加と協力を求め、他町内の方々と一緒に山車曳行に取り組んでいる例もあります。
また、川越まつりの当日に本市所有の猩猩 (しょうじょう)の山車に添乗する機会を増やし、囃子の披露の場を提供することで、伝統芸能の継承と後継者育成に努めてまいります。

問11 川越まつりの財源確保策について
答弁 京都の祇園祭では、有料観覧席の販売や、笹の葉で作られたお守り等の物品販売、法人化による寄付型のクラウドファンディングの実施などが行われています。
秩父夜祭でも、有料観覧席の販売、まつりのポスターや解説冊子等の物品販売が行われています。
川越まつりの財源確保策としては、他市と同様の取り組みや、過去に実施したふるさと納税の返礼品としての山車曳き等のまつり体験事業なども考えられますが、その他の手法についても幅広く調査研究してまいります。

3月にリニューアルオープンした川越まつり会館にて

クレアモール・新富町商店街の客引き防止条例の制定に向けて

令和4年度に商店街連合会から市長に要望書が出されていた客引き防止条例制定ですが、2024年1月、ようやく条例制定に向けて進むことが市長の施政方針で打ち出されました。
コロナの中で、一時減っていた客引きですが、急速に増えているこの1月、実際に防犯交通安全課の職員の方々と一緒に調査しました。路上で歩いているときに声をかけられることで、不快な思いをしたり危険を感じる人も多いことと思います。特に駅前ということで仕事帰りの女性や塾帰りの子供たちが安心して歩けるような方策が必要です。条例制定により、市民との約束として安心安全なまちづくりへの注意喚起を実践する一歩になると思います。
また「クレアモール・八幡通り・中央通り周辺地区都市景観協議会」が小江戸蔵里 ギャラリーで定期的に開催されておりますが、その中で新たな景観のルール作りに向けてどうしたら協議会の意見を、増え続けるマンションなど新たな建設に反映させられるのか話し合っています。

クレアモールの様子

ラジオ川越設立3周年記念パーティ開催

ラジオ川越設立3周年記念パーティが開催されました。開局後の8月から1年半立ち上げをお手伝いしたのが懐かしい思い出です。
特に毎週「にじのちきゅう」という番組でパーソナリティを務め、地域のまちづくりに関わる人々や高校の部活動や生徒の皆さんをゲストにお呼びして番組を作ってきたことは、大変でしたが貴重な財産になりました。現在、議会などでのスピーチにも大変役に立っています。全ての経験は生きてくるのだと思います。今後、防災ラジオなどさらに機能を高め、ますます地域で必要とされるラジオ局に成長しますよう応援します。

ラジオ川越設立3周年記念パーティの様子

金曜月一度の「居場所づくり」ミーテイング

不登校の子供の数が増え続ける中、令和4年度川越市内の公立小中学校の不登校は、トータルで780名、公立小学校290名公立中学校490名です。ちなみに令和3年度市内の公立小中学校トータル631名、令和2年度はトータルで474名から考えると明らかに増えています。
原因はコロナの状況であったり、友人関係のトラブルなどということが多いようです。
学校以外の子供の居場所がとても大切であるという話題で、シニアの居場所づくりも含め、皆さんの素晴らしい意見をお聞きしました。大人になっての引きこもりも深刻化する中、子供の時の対応がとても重要でもあります。
学校には行かなくても、子供の好きなことを通して、探究したいテーマを深めながら、自信をつけ、社会に関わっていくようになることについては、学校教育関係者ではなく、民間の方が行いやすいのではということで、自治会や介護福祉サービスの運営、プレーパーク、居場所づくりに関わっている方々とあけぼのホールサロン南通町でさまざまな意見交換をしました。毎回熱い議論であっという間の2時間でした。

北永井と合同で南通町お囃子会練習会

ようやく始まりました。この3月から4月にかけて毎週月曜日5回にわたって、北永井囃子練習会にみんなで参加させていただきました。
「テケ天ツクテケツク天ツクツ」という拍子が繰り返される「にんば」。そして「天テレツクツク天スケ天」という勢いのあるリズムの「しちょうめ」の太鼓や笛を一緒に練習させていただきました。今まで、北永井囃子保存会のみなさまには大変長い間お世話になってきました。
人口減少と高齢化の中、今後は市内地域の子供たちを中心に大人も一緒に引き継いでいけるように頑張っています。

お囃子会の練習の様子