「オーバーツーリズム対策事業」について 質疑しました。 議案第79号令和6年度川越市一般会計補正予算(第2号)質疑

2024年6月7日の質疑で、観光庁が実施する「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」における先駆モデル型に川越市が申請し、全国20地域の一つとして採択が決定されれました。詳しくお聞きしました。総額1億1991万8千円(国から約八千万円、市からも役四千万円)を計上した、「オーバーツーリズム対策事業」、どんな内容なのか是非、答弁をきいてみてください。

1問目、観光庁のオーバーツーリズム対策事業に事業申請をした経緯、目的について伺いたい。
 答弁(産業観光部 観光課)
本市における観光客の増加に伴う課題への対策につきましては、従前からゴールデンウィーク期間を中心に実施してきたところでございます。
しかしながら、その他の期間におきましても、新型コロナウィルスの収束における急激な観光客数の増加に伴い、特に休日の日中においては、一番街を中心にして車両と人の錯綜等による危険な状態等の発生、観光客のマナーの悪化が見られる状況であり、総合的な対策の必要性が生じているところでございます。そこで、今回観光庁の当補助金を活用してオーバーツーリズム対策を包括的に実施することとしたものでございます。
手続きといたしましては、本年1月に一次公募が開始され、2月に申請を行い、3月に「先駆モデル事業地域型」の20地域の1つとして採用されました。。 その後、地域関係者との懇談会等を実施し、対策計画を取りまとめ、5月に提出したところでございます。
2問目、  今年度の4月下旬と5月に行われた懇談会について、会議の内容と参加団体からの意見についてお伺いしたい。
 答弁(産業観光部 観光課)
はじめに、懇談会の内容につきましては、観光関連団体、交通事業者、住民団体、商店等の関係者を委員として、本市のオーバーツーリズムに関する課題や観光庁に提出する対策計画案に対するご意見等をいただいたところでございます。参加団体からの意見については、主なものは以下の通り。
持続的な観光の発展が非常に大切である
住民、商店街、関連事業者等、様々な関係者の連携が重要
交通問題は地域住民のことも踏まえた対策が必要である
ゴミ対策については我々商店の責任において処理すべきだと思っている
マナーは、観光客に対してだけでなく、事業者側も一緒にやらなければならない
3問目、 懇談会において、オーバーツーリズムに関する現状の認識について、バス会社や鉄道の事業者からどのような意見があったのか。(産業観光部 観光課)
 答弁(産業観光部 観光課)
懇談会におけるバスや鉄道事業者からの主の意見について
オーバーツーリズム対策に関しては、公共交通である鉄道の利用者を伸ばした方が良い
最近の一番街の観光客増加に伴い、バスの運行が非常に危険な状態になっている
・車道に歩行者がはみ出し、車道が歩道になってしまうと言う状況でバスが来ると、すれ違うことができず、運行が止まってしまうため、遅延が発生している。
来訪のお客様の 利便性を向上させたいと考えており、引き続き課題感を持って取り組んでいきたい
4問目「駐車場の混雑・満空情報の情報環境整備について」1657万7千円が計上されていますが、駐車場の混雑・満空情報の情報環境整備について事業の詳細をうかがたい。
  答弁(産業観光部 観光課)
本市が観光駐車場として管理している、土曜・日曜・祝日の市庁舎北側・南側駐車場及びあぐれっしゅ川越と共同の観光用無料駐車場において、混雑や満空状況を把握できる情報環境を整備するものでございます。具体的には観光用無料駐車場の入り口付近に・満空情報を表示することに加えて、同駐車場及び土曜・日曜・祝日の市庁舎北側・南側駐車場の満空情報のデータできる機器を取り付けるものでございます。
5問目 「多様な観光拠点への誘客促進」に1000万円が計上されていますが、どのような観光拠点へどの様な方法で誘客を促進するのか伺いたい。
  答弁(産業観光部 観光課)
はじめに、対象とする観光拠点につきましては、中心市街地内では、中心市街地周辺地域及び川越城本丸御殿地域、郊外では伊佐沼周辺地域を中心に考えております。
次に、誘客促進の方法につきましては、地域の関係者との協議も踏まえ決定することとしておりますが、ARやVR等のデジタル技術を活用した内容を検討することとしております。
また、観光客が集中している一番街からの回遊性を強化するため、案内看板を設置すること等により、誘客促進を図って参りたいと考えております。
6問目 「ごみポイ捨て対策支援」に1060万円が計上されておりますが、「商店街等のごみ改修とスマートゴミ箱の設置に関する支援の内容をそれぞれ伺いたい。また、これらの支援を、今後どの様に継続してゆくのか伺いたい。
   答弁(産業観光部 観光課)
ゴミポイ捨て防止支援策についてでございます。商店街等が実施主体として想定される、ゴミ回収始めとしたポイ捨て防止対策活動に関わる経費やゴミが溜まると自動で圧縮する機能等を有するスマートゴミ箱の導入にかかる経費に対して、補助金を交付する形での支援を予定しております。今後の支援につきましては、来年度以降も商店街等の関係者と協議の場を設けること等により、継続的な支援をして参りたいと考えております。
7問目、「デジタルマップ制作」に620万円が計上されておりますが、川越市デジタルマップとはどの様なものか伺いたい。
答弁(産業観光部 観光課)
デジタルマップとは、紙の地図とは異なり、パソコンやスマートフォン等のブラウザ上で見ることができるデジタル形式の地図でございます。
当マップ上において、多様な観光スポットやトイレ設置箇所等の位置情報や、交通駐車場情報とのデータ連携による交通・混雑等のリアルタイム情報マップ上に掲載することにより、観光客が、旅前、旅中において、効果的で活用しやすい市内観光情報を入手し、時間や場所の分散化、観光客の利便性及び満足度の向上を図ろうとするものでございます。
8問目、「マナー等向上事業」200万円が計上されておりますが、文化圏の違う方たちへのマナー周知の手法について、どの様に考えている伺いたい。また本事業を実施するにあたり周知方法についても伺いたい。
答弁(産業観光部 観光課)
マナー向上についてわかりやすく周知するため、動画を活用して周知することを予定しております。 本市の外国人観光客は様々な言語圏から訪れており、あらゆる言語での対応は困難なことから、ピクトグラム等を活用し、動作によりわかりやすい内容とすることを考えております。
また周知方法につきましては、市や小江戸川越観光協会のウェブサイト・ SNSにおいて発信するほか、観光バス、店舗等での発信の協力を依頼することなどにより、 広く周知を図って参りたいと考えております。
このほか宗教・風俗・習慣など文化が違う方々には、マナー向上の取り組みとして、伝統・文化をわかりやすく理解してもらう方策も検討して参りたいと考えております。
9問目、 市内には観光を推進する団体等があると思うが、(観光協会など)その様な団体との連携はどのように考えているのか伺いたい。
答弁(産業観光部 観光課)
観光関連団体につきましては、懇談会の構成員となっていただいた団体を中心に、対策事業の効果測定等に関わるデータの収集・分析や混雑状況・デジタルマップとの情報発信に置いて、連携を図るとともに、継続的にオーバーツーリズム対策に関する協議を重ね、次年度以降の効果的な対策について検討します。
10問目、 今後、市内の地域団体、事業者、商店街、自治会などの意見を聞きながら、事業を進めてゆくことが重要であると思うが、どのように考えているのか。
答弁(産業観光部 観光課)
今後、関係者から意見を聞きながら事業を進めていくことについての考えてございます。
取り組もうとしている対策の中には当然、今年度だけでは完了しないものもございますので、今回の対策の策定に関し、ご意見をいただいた懇談会、協議会の皆様とは、今後も継続して協議し、ご意見を伺い、効果的な事業を実施して参ります。
11問目、 オーバーツーリズム対策事業に関わる事業経費について、改めて、補助金が交付される部分以外の財源は、どの様に対応するのか伺いたい。
答弁(財政部 財政課)
本事業につきましては、観光庁が実施する「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に関する持続可能な観光推進事業」の先駆モデル地域型に本市が採択されたことに伴い、関連経費の3分の2が交付されたものでございます。 本補正予算につきまして、当該事業費として1億1991万8,000円を計上しておりますが、その3分の2に相当する7994万5,000円を特定財源として計上するとともに、その残額の3397万3,000円は一般財源として財政調整基金からの繰入金により対応したところでございます。
12問目、「北部市街地交通対策に関する調査検討」について、2509万1千円が計上されております。北部市街地交通対策に関する検討について、過去の調査も含め、実施する経緯を伺いたい。
答弁(都市計画部 交通政策課)
北部市街地交通対策に関する検討経緯について、市では、平成19年に北部中心市街地の交通円滑化方策について検討するための検討委員会を設置し、平成21年の交通社会実験を経て、平成23年には同委員会により「一番街を終日北から南への一方通行とし、また、春季および秋季における一定の日曜・祝日の日を歩行者天国にする」との提言書が提出されました。これに対し住民の反対運動が起こったことを受け、 公安委員会等の関係機関の意見も踏まえ、市としては提言は尊重するものの、一方通行等の即時実施はせず、交通量の緩和策等に取り組みながら段階的に進めていく方針を公表いたしました。
同方針を踏まえ、まずは中心市街地の交通環境の向上を図るため、埼玉県による北環状線整備などの都市計画道路の整備や小仙波東交差点等の改良事業、パークアンドライドの推進等による自動車流入抑制対策等に取り組んできたところでございます。
一方で、コロナ後の観光客数の増加もあり、一番街周辺の安全安心な交通環境の確保が喫緊の課題となる中で、国の施策も活用して、交通量調査の実施やさらなる交通円滑化策に取り組みながら、地域の皆様とともに、北部市街地における交通規制等のあり方について検討して参りたいと考えております。
なお、交通量調査は、平成28年に川越市都市・地域総合交通戦略の策定を目的として実施いたしましたが、平成31年に県道川越北環状線が全線開通するなど道路環境も変わってきたことから、今回改めて実施するものでございます。
13問目、「交通シュミレーション調査」に650万円が計上されていますが、交通シュミレーション調査とはどのようなシュミレーションなのか。また、今後どの様に活用してゆくのか伺いたい。
答弁(交通政策課)
交通シミュレーションについては、一般的に、交通対策の実施に先立って、当該対策案を実施することにより、車の流れの変化や主要交差点における渋滞状況、バスの遅延等の周辺交通に与える影響データ分析し、対策案の妥当性を検証するために行うものであり、今回実施する予定の交通量調査の結果をもとに、複数の交通規制案について、実施した場合に生じる周辺交通消への影響を分析し、その結果を踏まえ、北部市街地における交通規制の方法や条件、影響を緩和させるための交通円滑化策について検討してまいります。
14問目「パークアンドライド事業の拡張性等に関する調査検討」に約2002万3千円計上されておりますが、これまでの経緯と、調査内容を伺いたい。また、既存のバス路線や駐車場を活かした方策について、どのように考えているのか伺いたい。
答弁(都市計画部交通政策課)
パークアンドライド事業に関わる取り組む経緯と今回の調査内容等について、本市においてはこれまでもあぐれっしゅ川越において、パークアンドライド事業を実施しており、また令和5年3月には、春季秋季の観光シーズン通におけるパークアンドライド事業の強化策を検討するため、実証実験を実施して参りました。
実証実験の結果から、郊外型駐車場が不足するのは、観光客の集中する休日やイベント時にかぎられる中で、恒常的な駐車場を新たに整備するだけでなく、民間駐車場含めた既存の駐車場を活用する必要性や、中心市街地等の目的までの移動手段として既存のバス路線を活用することについて、検討が必要との結論にいたりました。
こうしたことを踏まえ、今回の調査では、駐車場やバス路線など、既存のインフラを有効活用することを前提として、北部市街地内の観光用駐車場の現状調査と、市街地に流入する車両ナンバープレート調査を実施し、必要な駐車台数や効果的な位置等を分析した上で、郊外型駐車場の候補地の選定や導入手法について検討して参りたいと考えております。
15問目「歩行観光の改善による回遊性の向上に関する調査検討」(900万円が計上)について、時の鐘を中心とした130hの地区とはどこを指すのか。また回遊性の向上に関わる基本的な計画の概要、目的と 今後の事業展開について伺いたい。
答弁(建設部 道路街路課)
回遊性の向上に関する調査についてで、時の鐘を中心とした130ヘクタールの地区つきましては、北部市街地の歴史的な街並みの保全と一体となった道すじを街路整備として取り組んでおります「歴史的地区環境整備街路事業地区」で、いわゆるれき道地区でございます。
基本的な計画の概要につきましては、街路整備として取り組んで参りました電線類地中化や道路美装化等の実績を整理し、今後推進する路線の抽出や優先順位の評価等を取りまとめる予定でおり、無電柱化の推進と地区内における歩行環境の改善による回遊性の向上や観光客の分散化を図ることを目的としております。
事業展開につきましては、今回の調査検討を踏まえ、具体的な実施に向けた方針等立案し、オーバーツーリズム関連事業と連携を図りながら、効果的な手法の実施に向け取り組んで参りたいと考えております。
16問目 本事業の中で「低利用空地の活用による滞留空間の創出に向けた調査や実証実験」について」どの様な調査や実証実験を行うのか。
答弁 (都市計画部都市景観課)
伝建地区内の低利用空地の活用による滞留空間の創出について、一番街を始めとする道路の混雑解消を図るためには、店舗の行列客や歩行者が身を置けるスペースを確保することが必要であると考えております。
本市では、これまでもポケットパークや広場を整備して参りましたが、さらなる滞留スペースの創出を図るため、伝建地区内の特徴でもある町屋の中庭や商店街背後の緑地等の活用可能性を検討するため、まずは有効活用されていない低利用空地の利用状況等の実態把握と土地及び建物の所有者への滞在空間としてオープンスペース化に関わる意向調査を行った上で、取り組みにご協力いただける民有地の活用と観客の誘導策に関わる実証実験を行い、一番街をはじめとする道路空間の混雑解消効果と今後の実効性について確認するものでございます。
なお、地元の川越街並み委員会の自主ルールである「町づくり規範」では「店舗導入部の空間づくり」のルールにより店内の来店客を招き入れることが推奨されておりますので、川越街並み委員会とともに地区のルール化の可能性についても検討して参りたいと考えております。

12月議会での一般質問「広い視野や国際感覚を持ち川越の魅力を発信できる英語教育の推進 」その3

動画はこちらhttps://smart.discussvision.net/smart/tenant/kawagoe/WebView/rd/speech.html?council_id=50&schedule_id=4&playlist_id=2&speaker_id=0&target_year=2023&fbclid=IwAR1AX3E4TOfmdUwboX2ULL7QvG8wTCE_fgcc0aFsapUBaS7inia87NOeuS0

 それぞれお答えをいただき、総合的な学習の時間を中心に、それそれの地域で、地域の魅力を広く、深く知る活動や、地域と協働して行う活動などの探究的な学びに取り組んでいることなどお話いただきました。
 さいたま市の「グローバルスタディ」については、川越市としては、授業時間数の確保など、導入するには課題があると考えているが、地域の魅力を英語で発信していく力を育成することにおいて、参考となる点があるものと捉えていることや、他にも熊谷市や川口市の「ラウンドシステム」のような4〜5回テキストを繰り返し学習してコミュニケーション量を増やすことを特徴とする学習方法も参考にしているということでした。

 また川越市の海外姉妹都市交流事業が30年以上継続して実施されており、これまでに500名を超える中学生が海を渡ったことも知りました。アンケート調査では「その後の生活や就職・進路の選択等に影響を与えた」という答えがありましたが、派遣された中学生OBの中から外交官になったり、語学の専門家になったり、起業したりと、交流経験により職業の選択肢が広がったという方々のお話も伺っており、大変感動いたしました。

 「ふるさと学習」と「英語力の向上」を組み合わせて取り組む、川越らしい特色ある教育、つまり、川越の魅力を発信できる英語教育の推進によって、小中学生や高校生さらに大学生それぞれのレベルで、自分の住んでいる地域についてより深く理解し、自分の住んでいる街に興味、関心が深まることで、地域の問題を自分自身の問題としてとらえられるようになり、地域の活性化にもつながるようになる取り組みができると素晴らしいと思います。

 また、こうした小中高校生が大人になった際には、市や周辺の観光資源を海外に発信したり、さらにはインバウンド観光を促進する人材となったりして、地域社会へ貢献することも可能性も考えられます。

 小学校、中学校での学びの上に、高校との連携で、体系的に地域の魅力、文化、歴史などを学ぶグローカルな英語教育を推進することができたら観光立国を支える人材の裾野を拡げることにもなります。そうした高校レベルで、川越の魅力を発信できる「観光教育」などの創設や、更なる取り組みも提案したいと思います。

 また、NPOで行なっている英語ボランティアガイド育成講座に参加された方々が会を追うごとに増え、たくさんの市民の方が、川越の魅力に深く気づき、案内をした相手に喜ばれるだけでなく、自身の英語力やコミュニケーションスキルの向上など自己研鑽にもつながっていることは、生涯学習として素晴らしいと思いました。

 先ほどは第4期の参加者が16名というお話でしたが、第1期からトータルしますと大変な数の英語ボランテイアガイドが育成されることになり、川越まつりや喜多院など各場所で活躍されることでしょう。

 また、霞が関地区など、多くの国からのたくさんの留学生がいる大学を有する地区の可能性も、これから多いに考えるべきです。ホストファミリーや地域のイベントなど、外国人留学生が地域の方々とふれあうことで、地域に魅了を感じ、卒業後も住みたい、また戻ってきたいと思えるようなご縁を増やせれば、また彼らの生活文化を発信できる場所が川越に増えれば、川越を多彩な国際交流、異文化交流ができる街として位置付けられるようになるでしょう。外国語教育の可能性だけでなく、街そのものの新たな魅了を創出してゆくことにもなると思います。

 川越市でも、学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能となる、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)がはじまっています。学校運営に地域の特色ある取り組みを積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていく中で、こういった活動ができたらと思います。地域や民間団体と小、中、高等学校が連携した地域活性化につながる国際交流を進めていけることが望ましいと思います。
 最後に第14問目としまして、広い視野や国際感覚を持ち、地域の誇りや自分の思いを発信していける児童生徒の育成のために、今後どのように取り組んでいくのか伺いまして、私の一般質問とさせていただきます。

 答え(教育委員会)
14 広い視野や国際感覚を持ち、地域の誇りや自分の思いを発信していける児童生徒の育成に向けた今後の取り組みについてでございます。
 今後、グローバル化が加速し、様々な業種において、現在以上に自国以外の人々との関わりが求められるようになって行くことが想定されています。本市においても、今までよりも多くの外国人が訪れ、外国語を用いて他者とコミュニケーションを図る資質・能力を育成することは、ますます重要になってるものと考えられます。
 本市といたしましては、小・中・高等学校の外国語活動・外国語科の教職員の指導力を向上させ、各学校段階の学びを円滑に接続できるようにし、英語力を系統的に育成していくとともに、児童生徒が、英語を学ぶ楽しさや意義を感じられるような授業となるよう、工夫と改善を図ってまいります。
 また、児童生徒が、ふるさと川越への愛着や誇りをもち、地域に貢献しようとする心を育むために、今後も川越市ふるさと学習を一層推進するとともに、さらには、地域人材の活用や姉妹都市交流など海外の学校と連携することで、児童生徒が広い視野から国際理解を深め、川越の魅力を積極的に発信できるような機会の充実を図って参ります。

12月議会での一般質問「広い視野や国際感覚を持ち川越の魅力を発信できる英語教育の推進 」その1

動画はこちらhttps://smart.discussvision.net/smart/tenant/kawagoe/WebView/rd/speech.html?council_id=50&schedule_id=4&playlist_id=2&speaker_id=0&target_year=2023&fbclid=IwAR1AX3E4TOfmdUwboX2ULL7QvG8wTCE_fgcc0aFsapUBaS7inia87NOeuS0

 今後、グローバル化が進むなか、どのような職業に就いても外国語が様々な場面で必要とされる可能性があります。児童・生徒にとって、国や郷土が育んできた伝統や文化を基に、広い視野を持ち、自分の考えや気持ちを英語で伝えていく力をつけることは重要なことです。いわゆるグローバルとローカルを掛け合わせたグローカル教育の推進、グローカル人材の育成です。

 ます始めに、日本の英語教育のレベルが落ちています。英語を母国語としない国・地域について2023年の「英語能力指数」ランキングという、スイスのEFエデュケーション・ファースト(EF Education First)による発表では、日本の英語力は世界111ヵ国中87位と下がっていて、若い世代の英語力低下が目立っています。

 日本の英語教育の課題として考えられるのは、学校では英語学習に取り組みながらも、英語を話す実践の機会が少ない、コミュニケーションの機会が乏しいということです。また、英語を学ぶ目的について、「大学受験のため」や「資格を取るため」等では、一時的ないしは限定的であり、その目的を達成した後の学習意欲の維持が困難であるということです。

 文科省では学習指導要領を改定し、英語科では目標設定として、国際的な基準であるCEFR(セファール)〜Common European Framework of Reference for Languagesの略〜という基準を参考に、「コミュニケーションを図る資質能力をバランスよく育成することや、領域統合型の言語活動を重視することにしました。ちなみにCEFR-A1というのは、例えば英検で言えば3級程度です。
 そんな中、川越の特性を生かすことで、つまり、身近に観光資源があり多くの外国人観光客が訪れる、また外国人の留学生が身近に多くいる、外国人と接しながら、自然に英語の勉強が楽しくなるような形での教育効果が期待できる、このような川越の素晴らしい地域特性を教育の中で活かせないかと考えています。

 市の財政の面からも、住みたい地域、移住したい地域として川越市が選ばれることは重要ですが、それには、教育が重要な要素の一つと考えます。さいたま市では、0~14歳の転入超過数が7年連続で全国第1位となっており子育て世代から選ばれ続けていますが、特に教育にも非常に力を入れていることでも有名です。そのさいたま市では独自の取り組みとして、小学校1年生~中学校3年生までの9年間一貫して学ぶ「グローバル・スタディ」という英語と社会科が一緒になったような教科の独自の取り組みを行っています。そこで川越市でも、地域社会や世界で活躍する「グローカル人材」を育てる英語教育を推進するために、まず初めに英語教育の現状についてお伺いいたします。
第1問目といたしまして、国が目指している英語教育はどのようなものでしょうか
答え(教育委員会) 
国が目指している英語教育についてでございます。国の第4期教育振興基本計画の中では、教育に関する5つの方針が示されており、その1つの中に「グローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成」があり、外国語教育の充実等の基本施策が掲げられております。施策の成果を図る指標として、英語力について、中学校卒業段階では、実用英語技能検定3級取得程度の力を持っているとされるCEFR-A1レベル相当以上、高校卒業段階では、実用英語技能検定準2級取得程度の力を持っているとされるCEFR-A2レベル当以上を達した中高生の割合を、5年後までに6割以上にすることが示されています。
第2問目といたしまして、外国語活動や外国語科の授業では、外国語によるコミュニケーション能力をどのように育成しているのか。

答え(教育委員会)
 各学校では、学年に応じて、学習指導要領に示されている「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」「書くこと」と5つの領域について、様々な場面や状況等を設定した言語活動を行うことで、児童生徒が習得した知識や経験を生かし、自分の考えや気持ちなどを適切に表現できるコミュニケーション能力を育成しています。
第3問目といたしまして、指標となる中学校卒業段階で、CEFR-A1レベルの子供たちの割合は、直近3年間ではどのように推移しているのか。全国及び本市の状況について伺いたい。

答え(教育委員会)
中学校卒業段階で、CEFR-A1レベルの子供たちの割合について、文部科学省による「公立中学校英語教育実施状況調査」によりますと、新型コロナウイルス感染症の影響で実施しなかった令和2年度を除いた直近3年間の推移は、
 令和元年度は全国で42.0%、本市では41.3%
 令和3年度は全国で46.9%、本市では46.1% 
 令和4年度は全国で49.2%、本市では54.5% となっております。
第4問目といたしまして、本市の英語教育の課題について伺いたい。

答え(教育委員会) 
本市の英語教育の課題でございます。生徒の英語力について、CEFR-A1レベル相当以上の生徒の割合は、毎年上昇しているものの、第3次川越市教育振興基本計画における目標の70%には、まだ到達しておりません。
 児童生徒の英語力のさらなる向上に向けて、さらに教員の指導力向上を図り、授業を改善することが課題であると捉えております。特に、「話すこと」の領域に関わる言語活動において、児童生徒が、活発に自分の思いを英語で話したり、聞いたりする機会を充実させる必要があると考えております。
第5問目といたしまして、令和3〜7年度の川越市第三次教育振興基本計画がございまして、英語を母国語とする英語指導助手の配置事業や外国語活動、外国語科研究委員会、イングリッシュキャンプなどが盛り込まれています。そうした中、外国語活動の充実を図るために、第5問目といたしまして、本市で行っている外国語活動、外国語科研究委員会では、どのような検討を行ってきたのか伺いたい。

答え(教育委員会) 
 外国語活動、外国語科研究委員会で検討してきた内容についてでございます。本研究委員会は、市立小・中学校の英語教育を専門とする校長及び教頭の代表者、並びに外国語活動・外国語科を担当する教員の代表者6人で組織しており、本市の英語教育を推進し、児童生徒の英語力を高めるための検討を行っております。
 具体的には、授業研究会を行い「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業の在り方」について検討し、授業モデルを作成して各校に示しております。また、授業で児童生徒のコミュニケーション活動を充実させるための方策や、英語指導助手の効果的な活用方法等について検討し、アイディア集やワークシートなどを作成し、各学校に配布、周知しております。
第6問目といたしまして、本市では、英語を母国語とする英語指導助手を授業の中でどのように活用しているのかお伺いしたい。

答え(教育委員会)
 授業では、児童生徒の英語に触れる機会を充実させるとともに、授業が実際のコミュニケーションの場面になるように英語指導助手を活用しております。
 具体的には、英語指導助手が、教師とのやり取りや発表の例文を児童生徒に行ってみせたり、発音のモデルとなり、児童生徒の発音を指導したりしております。また、児童生徒が学んだ表現を使って、英語指導助手と直接やり取りする場面を設け、英語を用いて主体的にコミュニケーションを図ることの楽しさや大切さを実際に体験できるようにしております。
 その他にも、児童生徒の発言や作文等の内容に対して助言したり、児童生徒との会話テストを行う際の相手役を行ったりすることもございます。
英語指導助手に対して、実際には英語の技能だけでなく、子供たちを指導する力や教育への情熱など、英語指導助手の力を引き出すためにどのような工夫をしているのか。また教員の側も英語指導助手の力を活用するために、どんな取り組みをしているのか、教員や英語指導助手の力を高めるための取り組みについて伺いたい。

答え(教育委員会)
教員や英語指導助手の力を高めるための取り組みについて。
 教員につきましては、大学教員等から外国語活動・外国語科の指導に関する専門的な知識・技能を学ぶ研修会や、市内で英語指導助手を活用したも模範的な授業を行っている教員の授業を参観し、研究協議を通じて授業の実践力を高めることを目的にした研修会を実施しております。また、外国語活動・外国語科研究委員会で作成した教材・指導資料等を活用したり、学校指導訪問等の際に直接教員に指導を行ったりすることで、授業力の向上につなげられるように取り組んでおります。
 また、英語指導助手につきましては、直接雇用の者については、教育センターにおいて毎月1回、研修会を実施し、「より良いティーム・ティーチングの在り方」や「より良い児童生徒との接し方」について、担当指導主事が指導したり研究協議を行ったりして、資質の向上を図っております。
 加えて、指導主事が全市立学校に英語教育推進訪問を実施し管理職や担当教員から活動状況等について聞き取りを行うとともに、授業等における英語指導助手の様子を参観し、英語指導助手のより良い活用に向けて各学校の外国語部会を充実させることなどについて、個別に指導助言を行っております。

その2に続く

川越女子高校音楽部に合唱していただきました。

川越女子高等学校音楽部の皆様に「アースデイin川越2021」にて、SDGSへの取り組みとして、『The Earth can be Beautiful Again~虹の玻璃(にじのちきゅう)(寺島悦恩作詞・小林範子作曲)』を歌っていただくことができました。このコロナ禍で練習もままならない中、素晴らしい合唱ステージをオンラインでくりひろげていただくことができました。川越女子高等学校音楽部の皆さま大変ありがとうございました。演奏動画はこちらにアップさせていただきました。

https://youtu.be/hATwfl6A3Gw

アースデイ イン 川越 日時:令和3年10月3日出演:埼玉県立川越女子高等学校音楽部      

合唱:川越女子高等学校音楽部 指揮・ピアノ栗原晶代先生

「アースデイ」は、みんなの未来の ために、かけがえのない 地球環境を守り、すべての 人々と 平和で 安全な 世界を 作ることを 目的とした イベントです。1969年ユネスコの環境会議をきっかけに、地球環境について考える日として世界中に広がりました。アースデイ・イン・川越は、環境問題、国際交流を主なテーマに1999年から毎年開催され、2018年からはSDGsをメインテーマに、子どもから大人まで、すべての人が持続可能な社会について考えるための提案を続けています。今年2021年、10月3日(日曜日)、「アースデイin川越2021」および「SDGsアクションフェスタ』において、川越女子高等学校音楽部の演奏発表をさせていただきました。アースデイのサイトは、こちらです。(27分50秒あたりから川女の演奏が始まります)

http://showanomachi.net/earthday/2021/10/01/2021liveworkshop/

『The Earth can be Beautiful Again~虹の玻璃(にじのちきゅう)(寺島悦恩作詞・小林範子作曲)は、地球よ、もういちど美しくよみがえれというメッセージを込めた、世界への祈りの歌です。川越在住の作詞作曲者による作品です。

玻璃とは、ガラス玉のような美しくも壊れやすい地球を表しています。広く皆さんに歌っていただくことで、環境に対する思いを広めていただけたらと思っています。玻璃というのはガラスのように繊細でこわれやすいけれども、かがやく宝石のような地球を表しています。2001年の9.11の時にできた曲で、それ以来ずっと歌い続けられています。

「時は止まった 人影も凍る街、嘆きの星』や「吹きすさぶ風に 舞い散る灰色の雪』は、災害や爆風で建物やまちが飛ぶ様子をあらわしています。しかし、「『The Earth can be Beautiful Again〜かろやかに鳥が 笑いかける花 輝ける森が 語りかける朝」という歌詞で美しく蘇る世界への祈りを表しています。

歌と言葉には不思議な力があります。本気で美しい地球を取り戻そうという想いを一つにしてみんなで歌って音楽を楽しみながらSDGsに取り組む、そんな「にじのちきゅうプロジェクト」は 音楽を楽しんだり発信したい方々が繋がって、SDGsへの想いを一つにする活動のひとつと思っております。

「にじのちきゅうプロジェクト」動画完成しました

「にじのちきゅうプロジェクト」参加者の皆さんによる動画が、この度ようやく完成いたしました。この「からふるプロジェクト」と「NPOアートバーブズフォーラム」の共催のもと、オンライン合唱の動画を企画したものです。 このコロナ禍でなかなか歌う機会がない中、オンラインで歌っていただくことでSDGsに貢献し、美しい地球を取り戻そうというメッセージを繋がりながら発信したいと思います。

「からふるプロジェクト」は、大人も子供も障害のあるなしも関係のない地域密着交流イベントを2019年から開催しており、『虹の玻璃(にじのちきゅう)』を歌ってきました。 2020年はコロナ禍となり無観客でイベントを行い、2021年はオンライン合唱という形で挑戦し続けています。

その中で、今年のオンライン合唱では、まず「にじのちきゅうを歌ってみよう」という体験会を開催しました。6・19(土) 6・26(土) 7・3(土)3回の連続講座で、発声、メロデイやコーラスパートの練習、録音の仕方など学びました。

そして参加希望者は、イヤホンで音源を聴きながら、ご自身の歌声のみをスマホなどで録音して指定のURLに送っていただき、皆さんのSDGsのメッセージやご自身の写真や動画なども送っていただき、その素材をもとに、プロの動画編集者いまいかおるさんによるオンライン動画が作成され、この度、オンライン上で発表、配信となりました。

玻璃とは、ガラス玉のような美しくも壊れやすい地球を表しています。広く皆さんに歌っていただくことで、環境に対する思いを広めていただけたらと思っています。玻璃というのはガラスのように繊細でこわれやすいけれども、かがやく宝石のような地球を表しています。

2001年の9.11の時にできた曲で、それ以来ずっと歌い続けられています。 「時は止まった 人影も凍る街、嘆きの星』や「吹きすさぶ風に 舞い散る灰色の雪』は、災害や爆風で建物やまちが飛ぶ様子をあらわしています。しかし、「『The Earth can be Beautiful Again〜かろやかに鳥が 笑いかける花 輝ける森が 語りかける朝」という歌詞で美しく蘇る世界への祈りを表しています。

歌と言葉には不思議な力があります。本気で美しい地球を取り戻そうという想いを一つにしてみんなで歌って音楽を楽しみながらSDGsに取り組む、そんな「にじのちきゅうプロジェクト」は 音楽を楽しんだり発信したい方々が繋がって、SDGsへの想いを一つにする活動をしたいです。

「SDGsを歌う」アースデイin川越2021

「アースデイ」は、みんなの未来の ために、かけがえのない 地球環境を守り、すべての 人々と 平和で 安全な 世界を 作ることを 目的とした イベントです。1969年ユネスコの環境会議をきっかけに、地球環境について考える日として世界中に広がりました。アースデイ・イン・川越は、環境問題、国際交流を主なテーマに1999年から毎年開催され、2018年からはSDGsをメインテーマに、子どもから大人まで、すべての人が持続可能な社会について考えるための提案を続けています。公式サイトはこちらです。

http://showanomachi.net/earthday/2021/10/01/2021liveworkshop/

そんな中、今回初めて参加させていただく「にじのちきゅうプロジェクト」では、このコロナ禍でなかなか歌う機会がない中、オンラインで歌っていただくことでSDGsに貢献し、美しい地球を取り戻そうというメッセージを繋がりながら動画発信しました

参加団体の「にじのちきゅうプロジェクト」は、からふるプロジェクトとNPOアートバーブズフォーラムの共催のもと、オンライン合唱の動画を完成することができました。からふるプロジェクトは、大人も子供も障害のあるなしも関係のない地域密着交流イベントを2019年から開催しており、「虹の玻璃」を歌ってきました。2020年はコロナ禍となり無観客でイベントを行い、2021年はオンライン合唱という形で挑戦し続けています。音楽イベントを通じてよりよい地域づくりをし、それがSDGsにつながることを願っています。

さらに、アースデイ・イン・川越に毎年参加してくださっている川越女子高等学校音楽部にご参加いただき、SDGSへの取り組みとして今年は「虹の玻璃」を歌っていただき、さらに素晴らしい合唱ステージをオンラインでくりひろげていただくことができました。この川越女子高等学校音楽部による合唱ステージもお楽しみください。

『The Earth can be Beautiful Again~虹の玻璃(にじのちきゅう)(寺島悦恩作詞・小林範子作曲)は、地球よ、もういちど美しくよみがえれというメッセージを込めた、世界への祈りの歌です。

玻璃とは、ガラス玉のような美しくも壊れやすい地球を表しています。広く皆さんに歌っていただくことで、環境に対する思いを広めていただけたらと思っています。玻璃というのはガラスのように繊細でこわれやすいけれども、かがやく宝石のような地球を表しています。2001年の9.11の時にできた曲で、それ以来ずっと歌い続けられています。

「時は止まった 人影も凍る街、嘆きの星』や「吹きすさぶ風に 舞い散る灰色の雪』は、災害や爆風で建物やまちが飛ぶ様子をあらわしています。しかし、「『The Earth can be Beautiful Again〜かろやかに鳥が 笑いかける花 輝ける森が 語りかける朝」という歌詞で美しく蘇る世界への祈りを表しています。

歌と言葉には不思議な力があります。本気で美しい地球を取り戻そうという想いを一つにして、みんなで歌って音楽を楽しみながらSDGsに取り組む、そんな「にじのちきゅうプロジェクト」は 音楽を楽しんだり発信したい方々が繋がって、SDGsへの想いを一つにする活動のひとつと思っております。

川越総合高校100周年記念事業での合唱指導協力

2021年9月2日、ウエスタ川越大ホールで川越総合高校100周年記念事業が行われました。多数の来賓を招いての予定でしたが、コロナでの緊急事態宣言下にあって、無観客での開催となりました。

この事業を行うにあたって、川越総合高校の生徒さん達が、宮澤賢治の作品を題材にした坂田晃一氏作曲の『賢治の風景』より『向ふも春の訪れなので』と『コバルト山地』を合唱演奏するための指導をこの夏休みに行ってまいりました。コロナの感染を防ぐため、練習回数も4回、一回につき1時間半という短い時間でしたが、大変な中で集中して取り組まれ、ピアノ伴奏もメキメキ上達して素晴らしい成果となりました。やり遂げたことが、きっと、将来に向けて彼らの大きな一つの自信となってゆくことでしょう。

https://www.sch-artworks.jp/live/20210902kawagoesougoukoukou.html

また、私の方でこの曲のための連弾譜も作成させていただきました。それが以下の説明です。

この夏は川越総合高校100周年式典(ウエスタ川越大ホール)の音楽披指導の依頼を受けて準備を進めてまいりました。総合高校の生徒さんや先生方と交流をもつことができました。コロナ禍の中で、川越総合高校100周年式典では。坂田晃一先生が、宮沢賢治の作品に曲をつけた「賢治の風景」という作品の中から、『向こうの春もお勤めなので』と『コバルト山地』合唱曲の指導として夏休み4回の合唱練習(最小限にするため)と数回のピアノ指導でをさせていただきました。コロナ禍の中で、式典の規模も縮小され、最終的には、無観客での開催となりました。演奏者の人数もウエスタの舞台に載せられる生徒さんの人数に制限があり、また式典メインということで、反響版が使えない中、ピアノの屋根の部分を外し、連弾にするという構想でしたので、私が編曲してみました。本番ではピアノ伴奏もソロで生徒の早津さんが演奏することができ、指揮は高校の松崎康裕先生が振られることになりますが、幻の楽譜となってしまった連弾バージョン、こちらに載せさせていただきました。

https://soundcloud.com/noriko…/gcnbecz9ch10/s-jnATgDPh0gO

『この世に一つだけのあなたの音楽を!〜誰でもスラスラ、オリジナルで曲が書ける、まったくの初歩からの音楽講座』udemyより配信しました

オンラインで誰でも簡単に楽しく学べる講座を作ってUdemy から配信してみました。『この世に一つだけのあなたの音楽を!〜誰でもスラスラ、オリジナルで曲が書ける、まったくの初歩からの音楽講座をUdemyより配信しました。


https://www.udemy.com/course/musescorewriting/?couponCode=944929D87727EEE8F8E2

内容:作曲の仕方から発信方法までを学ぶ講座。初歩でも楽譜が書け、実際の音になるMuseScore(無料楽譜作成ソフト)をマスター。実際にピアノの演奏を聞きながらメロデイの作り方、和音の進行、曲の構成など体系的な理論が自然に身に付く音楽講座です。

概要:この講座は、MuseScoreというソフトを使い、作曲の仕方から発信方法までトータルに学ぶ講座です。MuseScoreは、音楽を今まで習ったことがなくても、楽器がなくても、楽譜が読めなくても、パソコンで簡単に打ち込みながら楽譜が書け演奏もできます。スラスラ、オリジナルの曲が書くために、言葉の抑揚やリズムを生かしたモチーフを発見して、あとは動かすだけ簡単にオリジナルの曲が書けます。その際、メロデイの作り方、和音の進行や曲の構成など、曲作りに必要な音楽理論も実際の演奏も交えて自然に身に付くように工夫されています。そういった音楽作りのルールも少し学んで曲を作っていくと、実は、誰でも曲を作ることができ、また何となくできた曲やワンパターンの曲にならず、応用も効くようになります。全くの初歩から楽譜が読めない方も、音楽経験者も、MuseScoreの使い方を覚えて気軽に作曲ができる。あなたの音楽を発信でき、音楽で人とあなたが繋がれる世界へ。

新年のごあいさつ

2021年あけましておめでとうございます。

自粛生活が続きますがお変わりございませんか。幸多き一年になりますよう。

昨年の年明けは、前年に夫の寺島が教授職を退職した記念に、ミラノ~ヴェローナ~マントヴァ~ヴェネツィア~ボローニャ~フェラーラ~フィレンツェ~アッシジ~ローマとイタリアの9都市を家族で周りました。ところが、帰国後、2月末のこと、コロナをニュースで知り、その変わりように驚きました。春からズーム会議やオンライン授業などが我が家でも本格化しました。夏頃からは、長引くコロナ対策と健康のため、ダイエットと免疫力アップのため、毎日8000歩を歩いて仕事場でもあるあけぼのホールに通っています。秋以降は、YouTubeチャンネルで作品や講座のオンライン発信事業にとりくんでいます。

作品「生きる」(谷川俊太郎作詞/小林範子作曲)を、新年1月16日 Apple music やSpotify などの全ストアでオンライン配信します。

コロナ禍の時代、いま「生きている!」ということを感じることが何よりも幸せにつながるとの思いを深めながら、谷川俊太郎先生の詩「生きる」に曲をつけることができました。「生きる」ということは、ごくありふれた日常のちょっとしたことを大切にすること。そんなメッセージが、シンプルな旋律の繰り返しの中で語られてゆきます。ちょっとのユーモアも含めながら。日本を元気に!!本年もどうぞよろしくお願いします。

スウェーデンの生活、子育て、教育、仕事、家族のあり方(女性の眼から見たスウェーデンの市民社会①)

日常生活、政治、子育て、教育、仕事、家族のあり方、スウェーデンの市民社会は、女性の視点からみたら、どのようになっているのでしょうか。私達一行(日本から4名、スウェーデンに住む女性5名)は、主に女性と教育という視点からウプサラ(Uppsala)市に居住し、勤務する人達を取材し、男女平等先進国と言われているスウェーデンの実情の一部を探ってきました。音楽は自作曲、虹の玻璃(チェロ:毛利巨塵、ピアノ小林範子)です。

第1章サムボ(事実婚)のカップルに聞く子育てと仕事
スウェーデンの女性の就業率は9割近くにものぼり、一方で子どもの出生率は日本を上回っています。給付金と就学前教育が一体となったスウェーデンの男女の子育てと就労のしくみを取材。

ウプサラ市は、人口20万人。ストックホルムから電車で40分、古くから政治と宗教の中心地で、歴史あるウプサラ大学と教会が並びます。

最初におとづれたのは、ウプサラ郊外に住むMichael HakanssonさんMalin Vessbyさんのお宅です。お二人はサンボという事実婚のカップルです。二人には6歳と三歳の男の子がいます。ミカエルさんは高校の社会の先生、今は休職し、大学院に通っています。マリーンは元々陶芸家で、その上にジャーナリズムを勉強して、起業、今はストックホルムの会社で雑誌の編集長をしています。

日本経済新聞の記事よると、2011年20~64歳のスウェーデンの専業主婦の割合は2%、平均就業率は88%にのぼります。課税は個人単位ですが日本のような主婦に配慮した税制はありません。一方で、スウェーデンは出生率も日本より高く、一人の女性が生涯に生む子どもの数、合計特殊出生率は、1.89で、日本と1.43と比べて上回っています。

背景に、育児給付制度であるペアレント給付金が充実していることがあげられます。育児休暇は夫婦二人で480日の取得できそのうち、そのうち60日は譲渡不可なため男性の育児参加を後押ししています。また390日間は給与の8割が保障されています。

ご主人のミカエルさんです。スウェーデンでは育児休暇中の収入の80%の保障があり、その額を考えて、どれだけ自分たちで育児休暇をとるか決めるのですが、私たちの場合は、給料や育児休暇の保障をあまり考えずにそれぞれ1年間育児休暇をとって、2歳からプレスクールにあずけました。また子どもが生まれる時にも10日間追加して、20日間の休暇とりました。

12就業率と出生率をともに増加させているもうひとつの理由は待機児童ほぼゼロを可能にしている、プレスクールとよばれる幼稚園の存在です。教育省管轄下におかれ、子どもが生まれると早ければ1才から通わせることができます。3歳からは無料です。

スウェーデンでは、子どもは社会のものという考えもの1歳から通える教育のシステムがあります、女性の視点からみると、男女格差をなくす法制度を整え、賃金格差もなくし、全体として給付金と就学前教育が一体となって両親である男女の就労をも助けている姿が浮かびます。このようにして仕事と子育ての両立が可能になっているのです。次章では、子どもの自立心、男女平等、人種など民主主義を基礎にした教育がおこなわれているプレスクールを取材します。