シニアと子供たちが一緒のステージ
今年も合唱祭が11月10日ウエスタ川越大ホールで行われました。参加した50団体の中にあって、私たちが他の団体とちょっと違うのは、自作曲で出場し、しかもバレエと共演し、シニアと子供たちが協力しながら舞台を作り上げていることです。
合唱祭というお祭りで、一般の人たちにもっと合唱音楽の楽しさ、素晴らしさを知ってもらって、興味をもっていただき、普段あまり堅苦しい音楽が苦手だと思っている人たちが、耳を傾けてくれるような、裾野が広がる活動ができたらと良いなと、私たちが思っているからです。
曲はオリジナルで
今回、出場した曲目は次の2曲です。
ひとひらの花びら(寺島悦恩作詞 小林範子作曲)
誕生のアリア(寺島悦恩作詞 小林範子作曲)
あなたの手のひら ひとひらの花びら
わたしの手のひら ひとひらの花びら
(『ひとひらの花びら』より)
という詩は、卒業や転勤などの旅立ちの歌です。
桜の花びらが降る中で、別れを惜しむこの瞬間を心に刻みつけながら、新たな始まりを祝福するそんな歌です。
つながりの中でできた合唱曲
誕生のアリアは20年前の世紀末にできたシリーズの曲ですが、今年のお正月3日間で10曲の詞を夫がつけてくれてくれました。そして、もともとボーカリーズのアリアだった曲たちが生まれ変わり、ようやく作品としての合唱曲集となった、その冒頭の1曲です。
ところが楽譜をお渡しした方々から、どんな曲かわかるような音源デモがほしいと言われました。さて、プロの合唱団にお願いするのは資金も必要なので、思案の挙句、録音に協力してくれる歌い手たちを探したところ、あけぼのホールの仲間たちや、尚美学園大学の学生や卒業生の有志が集まってくれ、協力してくれることになりました。
合唱祭では、あけぼのホールのご縁で集まってくださった地元のシニアの方々がこの歌を歌ってくださいました。みなさん温かく、学ぶ意欲も旺盛な70、80代の方々です。おかげさまで素晴らしいメンバーに恵まれました。中心的な役割をしているのは山梨曙さん。
地元の方々とともに
山梨さんは、東広島での子供ガイドなどの経験をもとに、あけぼのコーラスの立ち上げの時から、ずっと活躍され、メンバーのお世話役としてなくてはならない存在になっています。
また自作曲ですがあえて指揮は尚美大生の加藤未希さんにお願いしました。若い世代がシニア世代と触れ合う中で、悩みから解放されて自信をつけて成長してゆく姿、教えることの楽しさを知ってゆく姿を見るのは、本当に何にも代えがたいものだと思います。
さらにダンサーの山崎麻矢さんとその教え子のバレリーナたちが、この合唱曲をバレエにして一緒に踊ってくれました。みなさん昨年から一年での成長が素晴らしく目を見張りました。
このようなたくさんの人の熱い想いのエネルギーが集まって一つのステージが出来ましたこと、とても嬉しく思っています。今後も様々な機会に、心からエールを込めて歌っていただけたらと思います。みなさんありがとうございました。お疲れさまでした。