小林範子ブログ

令和万葉集:新元号の令和は万葉集から

新元号が発表されました。「令和」という元号は、万葉集から、とったものということです。新春の令月にして気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を開き、蘭ははい後の香を薫らすという出典から取られました。大伴旅人の和歌です。 万葉集巻第五 815~梅...
願いをかなえる和歌コトバ

令和万葉集:恋のいろいろ:大伴田主と石川女郎の場合

クールな美男子、大伴田主(おおとものたぬし)に恋をした 石川女郎(いしかわのいつらめ)は同棲したいと思っていた のですが、なかなか進展しません。そこで、一計をめぐらせて、 なんと、老女に変装、土鍋をさげて、田主の家に。 「卑しいもの...
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令和万葉集:恋のいろいろ:恋多き万葉歌人、坂上郎女ストーリー

万葉女子は恋の達人。 恋多き万葉歌人、坂上郎女のストーリーの続きです。 その後、坂上郎女は年老いた異母兄の大伴駿河麻呂に嫁ぎます。 駿河麻呂との間に生まれたふたりの娘、坂上大嬢と二嬢の娘二人は 坂上の屋敷で育ちました。父の田村の...
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令和万葉集:家にありし櫃に鍵さし おさめてし 恋の奴のつかみかかりて

恋多き、万葉女性、大伴坂上郎女の人生、特に前半生は ドラマチックでした。10代で結婚しましたが、お相手の 例の穂積皇子。モテる穂積親王でしたが、すでに40歳を こえてさすがに歳を感じながら、大伴坂上郎女を寵愛します。 そんな和歌が宴...
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令和万葉集:百年に 老舌出でて よよむとも 吾がいとはじ 戀はますとも

三十代の紀女郎と二十代の若き大伴家持、かなり年の差の あるカップルでした。しかも女性の方が十歳も年上ということを 気にしていたようでもあります。 百年に 老舌出でて よよむとも 吾がいとはじ 戀はますとも ももとせに おいじだい...
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令和万葉集:万葉カップル 恋のいろいろ:大伴家持と紀女郎の場合

万葉カップルの恋のやりとりは、情熱的で、ウイットに富んで、 ユーモアにあふれ、時にはドスがきいて…ま ずは、若き日の大伴家持と紀女郎(きのいらつめ)の恋の駆け引き をご紹介しましょう。紀女郎は、たわむれに家持を「しもべ」と いう意味...
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令和万葉集:万葉人と夢

今日では、夢そのものは、脳の働きとして、深層心理の 現れであったり、記憶の整理、あるいは、意識としては 忘れたいことが現れたりするというように考えるのが 普通ですが、夢は自分の中からではなく、テレパシーの ように外から来るものと万葉...
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令和万葉集:万葉人の恋と夢「赤い紐で結ばれた二人」

旅の夜の 久しくなれば さ丹つらふ 紐解き放けず 恋ふるこのころ 3144 「旅の夜を重ねることも久しくなったので、赤く美しい紐を 解き放つこともせず、恋しく思うこのごろです」 「赤い糸で結ばれた二人」とは、今もわたしたちがごく ...
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令和万葉集:万葉人が信じていた、ユニークな恋のジンクス

万葉人が信じていた、ユニークな恋のジンクスを ご紹介しましょう。 何だか眉がむずがゆい、くしゃみがでそうなのは、 現代人なら風邪や花粉症のせいだと思ってしまうで しょうが、万葉人は恋人に逢える兆候だと思っていました。 衣服の紐が自...
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令和万葉集:筑波嶺の 新桑繭の 衣はあれど 君が御衣し あやに着欲しも

筑波嶺の 新桑繭の 衣はあれど 君が御衣し あやに着欲しも 3350つくばねの にひぐはまよの きぬはあれど きみがみけしし あやにきほしも 筑波嶺一帯の、新しく出た桑の葉で育った蚕からとれる質の 良い糸で織った上等の衣もすばらし...
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令和万葉集:多摩川に さらす手作り さらさらに なにぞこの児の ここだ悲しき

万葉時代は、一般の女性たちも、額田王や持統天皇などの 宮廷のトップも、農業や機織り、麻の刈り干しなどを職業とし、 生き生きと働いていました。特に布や衣服に関連する職業は 女性のものとされていました。こうした布は税として納められる 貴...
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令和万葉集:いにしへに織りてし機を この夕へ 衣に縫いて 君待つ我を

古に織りてし機を この夕へ 衣に縫いて 君待つ我を 2064 いにしえに おりてしはたを このゆうへ ころもにぬいて きみまつわれを ずっと以前から織ってきた織物を、この七夕の夕べには縫い上げ、あなたが来るのを待つ私 足玉も 手玉...
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令和万葉集:天の川と織姫の祈り

布を織ることは、洋の東西にかかわらず女性の大切な職業とされてきました。 そもそも七夕の起源は、天帝による罰であったと言われています。 天帝は、機織りの仕事に明け暮れる自らの娘を哀れみ、 牽牛に嫁がせたのですが、嫁ぐとすぐに娘は機織りの...
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令和万葉集:天の川 霧立ち上る 織女(たなばた)の 雲の衣の反る袖かも

古代、織物は神への最高の捧げものでした。 清らかな汚れのない巫女が織る機(はた)織物は、 生命力の象徴として子孫繁栄を願って、穀物とともに神に捧げられました。 古事記ではタクハタチジヒメノミコトという美しい女神が織物を司っています。 ...
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令和万葉集:天の川 棚橋渡せ 織女の い渡らさむに 棚橋渡せ

一年にたった一度のこの七夕の夜、万葉集の七夕歌には とても楽しい歌があります。 天の川 棚橋渡せ 織女の い渡らさむに 棚橋渡せ あまのがは たなはしわたせ たなばたの いわたらさむに たなはしわたせ2081 「天の川に橋を...
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令和万葉集:彦星はいかにして天の川を渡るか

第十巻秋の雑歌には七夕や天の川を歌った歌が 九十八首もおさめられています。一年にたった一度の この七夕の夜、日本の七夕伝説では、彦星の方が 天の川を渡って織女のもとにやって来るというのですが…。 「天の川がね、去年は歩いて渡る浅...
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令和万葉集:家持先生、浮気男をいましめる

紅色の衣は、美しいけれど 色が褪せてしまうものだよ。 橡で染めた、地味でも 慣れ親しんだ着やすい衣に 勝るものがあろうかね。 紅は うつろふものぞ 橡(つるばみ)の なれにし衣に なほ及めやも 4109 くれなゐは うつろふ...
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令和万葉集:縦さにも カニも横さも やっとこそ 我はありける 主の殿戸に

大伴家持の歌日誌を収めた第18巻には、次のような歌があります。 縦にも横にも やっとこさ ご主人様の下僕でござる カニように 生きるのさ 作者は大伴池主です。大伴家持は、国守(県知事)として越中へと 赴任するのですが、そこには大伴...
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令和万葉集:この頃の 我が恋力 記し集め 功(くう)に申さば 五位の冠

最近 俺が女にどれくらいつくしているか 俺の恋の労力といったら、並大抵のものではないぞ 文書に書き起こしたら きっと、五位の位階はもらえるくらいだぜ。 いわゆる力役も財物となりました。銭や稲など献納することで、 官位が与えられ...
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令和万葉集:勝間田の 池は我知る 蓮(はちす)なし しか言ふ君が 鬚なきごと

第十六巻には、ナンセンスなこっけいな歌がたくさん登場します。 次の歌もそんな戯れ歌のひとつです。 勝間田の池って良く知っているけれど、 蓮なんてあるもんですか。 蓮があるというあなたに 鬚(ひげ)がないのと一緒でしょ。  ...
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