昨年は、コロナ下でほとんどできなかった活動ですが、今までの行ってきたNPOアートバーブスと非営利活動についてまとめてみました。
2005年から非営利活動としてNPOアートバーブスを中心に、文化芸術とともに、まちづくりや環境問題、異文化交流等、多彩なテーマで、人が生涯にわたり、自ら考え、創造し、成長しつづけることのできる講座開催や場づくりを研究、実践しています。
2015年から川越の文化、歴史、まちづくり、観光資源など多様な分野の専門家に川越の魅力を語っていただき、これまであまり地域に関わりを持ってこられなかった市民に新たに川越の魅力を共有し、地元に誇りを持ち、川越の魅力を発信できるコンシェルジュのような人材を養成したいという思いから30回の講座で参加者はのべ2000人になりました。集大成として、川越という地域をアピールする各専門家十数名の知識を結集した、デイープなまちの魅力を伝える『うつくしの街川越~小江戸成長物語』(監修=山野清二郎・松尾鉄城/編集企画=寺島悦恩・小林範子、6月30日発売、2500円+税、400ページ)を株式会社一色出版(東京都文京区本郷)より刊行。さらに学校図書館を含め、公共施設等に配布するために、クラウドファンデイングに取り組んだり、川越トークショウとして川越プリンスホテルでイベント開催などするなど活動の場を広げてきました。
またこえど市民活動ネットワークづくりプロジェクトとして市民活動を応援する取り組み、具体的には市民活動に役立つ講座の開催や情報誌の発行、さらには協働事業を行っている市民活動団体13団体を集めて「市民活動フォーラム in川越2020~現場からの報告会」の開催など行ってきました。
専門家ボランティア共助仕掛人
NPO として市民団体への助成金やウエブ発信、ファンドレージングなど必要な情報提供やつながりづくりのシンポジウムなども行ってきたことをもとに、藤井みどりさんからお話があり昨年から仕掛人としても活動を始めました。たとえば現在、市民活動団体への助言やサポートの一環として、石川真さんを中心に行われている川越ファーマーズマーケットの活動をさらに広げるため、一般社団法人化をお手伝いしています。今、定款作りなど終えたところです。川越ファーマーズマーケットでは、石川さんを中心に地元の農家さん達が参加して行うマルシェの回数を年2回から毎月というように増やしたり、定期的に地元の店へ農産物を配達して、店が地元食材を使ったメニューを開発提供するなど活動の幅が広がってまいります。そういった素晴らしい想いで活動していらっしゃる方々の活動がしやすくなるサポートができたらと思います。
現在の活動で悩みや課題
最近、司法書士さんや行政書士、会計士さん、中小企業診断士さんに相談にゆく機会を持ち、今まで法律的な部分でよくわからずにつまづいていたのだなと思いました。NPOなどの場合、専門家を入れる資金的な余裕がない場合が多く、また資金のないNPOを顧客に持てないという専門家の事情のあると思いますので、専門家のアドバイスを受けて自分たちで、登記や手続きなど活動しやすい条件を整えるべく相談できる繋がりづくりが重要だと思いました。
毎年の事業報告書などの書き方で指導を受けることが多く、県の方も親切に教えてくださるのですが、書類作業で時間をとられるため、本来の仕事がその分できなくなってしまうことが課題でした。
今後の目標
今年から、川越市と協働して以下について内容について。地域でさまざまに素晴らしい講座や文化芸術イベントやまちづくり活動など行われていますが、それぞれバラバラに行われていて、いつどこかで何が行われるのか、わからないままに終わっています。そこで分かりやすくまとめる発信できるプラットフォームを作りたいと思います。まずは市民活動支援施設など市の既存の建物で行われている活動について、次のステップで観光施設や民間施設でのイベントや講座も含めて、発信できる環境を整備していきたいと思っています。現在その準備中です。全国から参考になるモデル事例の検討を始めた段階です。
メッセージ
このコロナ禍を考えてみると、とくに地域での活動や人とのつながりが生み出すものからの達成感は大きいなと実感しています。皆様のさまざまなご経験を地域で生かしていただけたら、みじかな生活が豊かなものになってゆくと思います。